最強通貨とは何か?通貨の強弱の考え方
為替は通貨の強弱によって上下します。
通貨の強弱というのは買われ具合や売られ具合のことです。
買われていると強い、売られていると弱いということになります。
この強弱の差が大きいと上昇や下降の動きも大きくなり、これを狙ったトレードが出てくるわけです。
よく、最強通貨って何ですか?っていう質問も見かけるので説明したいと思います。
例えば、トレンドがドル円↑、ユロドル↑、ユロ円↑という状況だったとします。
この場合、ユロ円が最強通貨になり、ドル円やユロドルよりも大きく値幅が獲りやすいのです。
どういう事かというと、
まず、ドル円のトレンドが↑という状況から考えて見ましょう。
ドル円が上昇トレンドになる条件は、ドルが円よりも強い状態です。
ドルが円よりも強い状態というのは、
・ドルが買われ、円が売られている
・ドルも円も買われているが、ドルの方が多く買われている
・ドルも円も売られているが、円の方が多く売られている
・ドルは横ばいだが円が売られている
・円は横ばいだがドルが買われている
どれも、ドル>円の状態です。
この感じ分かるでしょうか?ココが重要です。
そして、この差が大きいほど動きは大きくなります。
ユーロとドル、ユーロと円についても同様に考えれば良いわけです。
また、円がドルよりも強い場合は逆を考えれば良いのです。
これを元に最強通貨について考えます。
ドル円↑ということは、ドル>円
ユロドル↑は、ユーロ>ドル
ユロ円↑は、ユーロ>円
ということになりますね?
これを組み合わせると、ユーロ>ドル>円ということになり、3つの中ではユーロと円の強弱の差が一番大きいので最強通貨になるわけです。
考え方は同じですが、違う求め方でも説明しておきましょう。
ドル円↑はドルが円に勝っていますよね?
ということはドルが1勝、円が1敗。
同じく、ユロドル↑はユーロが1勝、ドルが1敗。
ユロ円↑はユーロが1勝、円が1敗。
トータルすると、
ユーロが2勝
ドルが1勝1敗
円が2敗
つまり、この場合、一番強いユーロと一番弱い円の組み合わせのユロ円↑が最強通貨ということですね。
同じように考えれば
ドル円↑、ユロドル↓、ユロ円↑ でドル円↑
ドル円↑、ユロドル↓、ユロ円↓ でユロドル↓
ドル円↓、ユロドル↓、ユロ円↓ でユロ円↓
ドル円↓、ユロドル↑、ユロ円↓ でドル円↓
ドル円↓、ユロドル↑、ユロ円↑ でユロドル↑
と導き出せます。
ちなみに、
ドル円↑、ユロドル↑、ユロ円↓
ドル円↓、ユロドル↓、ユロ円↑
この2つの組み合わせは、どれも1勝1敗でワケワカメです。
以上が最強通貨の説明になりますが、この通貨の強弱の考え方を理解しておくのは必要なことと思います。
よく、ドル円が上がってるからクロス円も上がるんじゃない?なんて発言も見ますが、
ドル円が上がっているからといって円が必ず売られているわけではないのです。
円が買われていてもドルがもっと買われていたらドル円は上がるんです。
そうすると、クロス円は下がる事も考えられます。
ドル円が上がっているのにユロドルが下がらないのはなぜ?
みたいな話もよく聞きます。
ドル円が上がっていても、ドルよりももっとユーロが買われていたらユロドルも上がるんです。
そして、クロス円はドル円とドルストのどちらか、または両方に影響されて動くということも忘れては行けません。
このクロス円については別記事で解説しようと思います。
以上、最後までご覧頂きありがとうございました。
ちなみに、通貨の強弱を確認するのはこちらが便利です。
https://currency-strength.com/
https://clubt.jp/sp/product/603945_83057548.html