移動平均線の角度
移動平均線は指定した期間の価格の平均をつないだ線です。
なので、価格の変動が大きくなれば線の角度は急になります。
このことから、角度が急なほどトレンドが強いというように考える事ができます。
ただ、この移動平均線の角度を判断する上で気をつけなければいけない事があります。
多くの方は分かっている事だと思いますが、まだ気づいていいない人もいると思うので記事にしました。
移動平均線の角度
以下の図は、ドル円の5分足に20SMAを表示したものです。
ABは違う場面ですが、2つのチャートは同じ大きさで、ロウソク足の表示倍率も同じです。
それぞれの場面をこのチャートの大きさで見ていたら、このように見えるという事です。
移動平均の形に違いはありますが、どちらも右上がりになっている部分があり上昇トレンドが発生している事が分かります。
角度がどうなっているかもう少し詳しく見てみましょう。
それぞれロウソク足45本分の上昇を見ていきます。
45本にしたのは、この図ではそれが手頃だと思ったからで他に理由はありません。
こう見ると同じような角度に見えますよね。
しかし、ここに盲点があります。
横軸は同じ45本に統一していますが、縦軸は倍率が変わっているんですよね。
その範囲での高値安値が画面に収まるように自動で調整されているのです。
それぞれ45本分で移動平均線がどれだけ変化したかを比べると以下の様になっていました。
表示上では同じように見えているだけで、縦軸も同じ縮尺に合わせなければ比べる事ができないわけです。
AはBと比べると縦に引き伸ばされてるのです。
縦も同じ縮尺にして比べると以下の様になります。
2本の紫線は50pipsの感覚で引いています。
Aの縦を縮めてBと同じにしました。
同じような角度に見えていましたが、AはBに比べて緩やかな上昇だったことが分かります。
このことが分かっていないと、Aの上昇をBぐらい勢いがあると勘違いしてしまう事もあるわけです。
一応、倍率を一定にする方法はあります。
チャートを右クリック→全般タブで赤丸部分にチェックを入れれば良いです。
ただし、上限下限が固定されてしまうため、動き方によっては画面からはみ出してしまう事もあります。
ちょっと実用的ではない仕様かなと思っています。
まとめ
移動平均線の角度を取り入れた手法もありだと考えています。
その際には上記の事に気をつけなければ判断を間違う事もありますね。
チャートの見た目ではなく数値化する事が必要でしょうか。
探せばこの類のインジケーターもありますね。
裁量の人はそのようなインジケーターを活用するのも良いかも知れません。
EAにする場合は直接数値で条件指定でOKか?
以上、最後までご覧いただきありがとうございます。
自作EAの合計収支
※取り消し補填になったポジションがあり、このグラフに26,424円追加されています。